学研全訳古語辞典 |
たま-かつま 【玉勝間・玉籠】
分類枕詞
「かつま」は、かごの意。竹かごは蓋(ふた)と身とが合うことから「逢(あ)ふ」にかかり、「逢ふ」に似た音の地名「安部(あべ)」にもかかる。また、地名「鳥熊山(とりくまやま)」にかかるが、かかる理由未詳。
出典万葉集 二九一六
「たまかつま逢はむといふは誰(たれ)なるか」
[訳] 会おうというのはだれなのですか。◆「たま」は接頭語で美称。
玉勝間
分類書名
随筆。本居宣長(もとおりのりなが)作。江戸時代後期(一七九四~一八一二)刊。十五巻。〔内容〕題名の玉は美称。かつまは籠(かご)。学問や人生などに対する宣長の豊かな学識が、雅文体の名文のなかに伺える。
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