学研全訳古語辞典 |
しゃう-じ 【生死】
①
生き死に。
出典徒然草 九三
「しゃうじの相(さう)にあづからずといはば、実(まこと)の理(ことわり)を得たりといふべし」
[訳] 生き死にの境地を超越しているというならば、真の仏法の理を得た人といってよい。
②
死。死期。▽「死」に重きをおいていう語。
出典徒然草 四一
「我らがしゃうじの到来、ただ今にもやあらん」
[訳] 私たちの死期が来るのは、たった今かもしれない。
③
生・老・病・死の四苦(しく)の始めと終わり。人々の苦と迷いの世界。
出典徒然草 五八
「げにはこの世をはかなみ、必ずしゃうじを出(い)でんと思はんに」
[訳] 本当にこの世をむなしく感じて、きっと人々の苦と迷いの世界から抜け出そうと思うのに。◇仏教語。
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