学研全訳古語辞典 |
ま-かげ 【目陰・目蔭】
①
遠方やよく見えないものを見定めようとして、目の上に手をかざして光を遮ること。
出典源平盛衰記 一三
「赤く大なる鼬(いたち)の…踊り上がり、まかげなんどして失(う)せにけり」
[訳] 赤く大きないたちが…踊り上がって目の上に手をかざしなんかして消えてしまった。
②
疑っているようなまなざし。また、ためらっているようなまなざし。
出典源氏物語 東屋
「後ろめたげに気色(けしき)ばみたる御まかげこそ、わづらはしけれ」
[訳] 心配そうに思いを顔に出した疑っているような御まなざしが、気にかかるのだ。
目陰のページへのリンク |