学研全訳古語辞典 |
まこと-・し 【真し・実し・誠し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
本当だ。本物だ。本当らしい。
出典徒然草 七三
「おほかたはまことしくあひしらひて」
[訳] だいたいは本当らしく受け答えをして。
②
まじめだ。誠実だ。
出典枕草子 野分のまたの日こそ
「まことしう清げなる人」
[訳] 誠実できれいな人。◇「まことしう」はウ音便。
③
正統だ。正式だ。
出典徒然草 一
「ありたき事は、まことしき文(ふみ)の道」
[訳] 身につけたいことは、正式な学問の道。
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