学研全訳古語辞典 |
いそ-がく・る 【磯隠る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
海辺の岩石の陰に隠れる。人目につかない辺鄙(へんぴ)な所に隠れ住む。
出典万葉集 三八八
「波を恐(かしこ)み淡路島(あはぢしま)いそがくり居て」
[訳] 波をおそれ、淡路島の海辺の岩の陰に(舟を)寄せていて。
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
[一]に同じ。
出典源氏物語 行幸
「いそがくれける海人(あま)の心よ」
[訳] 海辺の岩の陰に隠れていたあまの心よ。
参考
上代では四段活用、中古以降は多く下二段活用。
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