学研全訳古語辞典 |
つ・ぐ 【継ぐ・続ぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
①
絶えないようにする。続ける。保ち続ける。
出典竹取物語 蓬莱の玉の枝
「ある時には、海の貝を取りて命をつぐ」
[訳] ある時には、海の貝を取って命を保ち続ける。
②
受け伝える。伝承する。継承する。
出典万葉集 三一七
「語りつぎ言ひつぎ行かむ富士の高嶺は」
[訳] ⇒あめつちの…。
③
跡を受ける。相続する。
出典保元物語 上
「父祖累葉の跡をつぎ」
[訳] 父祖代代の跡を相続し。◇「嗣ぐ」とも書く。
④
つなぎ合わせる。繕う。
出典枕草子 うれしきもの
「人の破(や)り捨てたる文(ふみ)をつぎて見るに」
[訳] 人が破り捨ててしまった手紙をつなぎ合わせて見るときに。
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