学研全訳古語辞典 |
ゆき-あ・ふ 【行き合ふ・行き逢ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
たまたま出あう。出くわす。
出典徒然草 一〇六
「細道にて、馬に乗りたる女のゆきあひたりけるが」
[訳] 細道で、馬に乗った女がやって来てたまたま出あったが。
②
交差する。重なる。
出典山家集 上
「片そぎのゆきあはぬまよりもる月や」
[訳] 神殿の千木の重ならない間からもれる月の光よ。◆「いきあふ」とも。
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
交差させる。交わらせる。
出典古事記 雄略
「鶺鴒(まなばしら)尾ゆきあへ」
[訳] せきれいが尾を交わらせ。
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