学研全訳古語辞典 |
ふれ-ば・ふ 【触ればふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
物などに近づき、触れる。手を触れる。
出典源氏物語 野分
「香(かう)のかをりもふればひたまへる御けはひにやと」
[訳] (感じられる)香のかおりも(秋好(あきこのむ)中宮が)手をお触れなさったお名残であろうかと。
②
人とかかわりを持つ。男女が親しく接する。
出典源氏物語 行幸
「ことさらにもかの御あたりにふればはせむに」
[訳] わざわざあちらのおそばに親しく接しさせようとするのに。
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