学研全訳古語辞典 |
いひ-ふ・る 【言ひ触る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
ちょっと言葉をかける。
出典源氏物語 紅葉賀
「はかなき事をもいひふれ給(たま)ふには」
[訳] 少しのことでもちょっと言葉をかけなさろうものなら。
②
相談を持ちかける。
出典源氏物語 夕顔
「いひふれ給(たま)ふべき人もなし」
[訳] 相談を持ちかけなさることのできる人もない。
③
言いふらす。言い広める。
出典好色五人女 浮世・西鶴
「『これはお夏に盗み出させ、清十郎とりて逃げし』といひふれて」
[訳] 「これ(=小判七百両)はお夏に盗み出させ、清十郎がとって逃げた」と言いふらして。
言ひ触るのページへのリンク |