学研全訳古語辞典 |
あて・ぶ 【貴ぶ】
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
上品ぶる。優雅に振る舞う。
出典源氏物語 東屋
「若き君達(きんだち)とて、すきずきしくあてびてもおはしまさず」
[訳] 若い貴公子だからといって、好色めいたり上品ぶってもいらっしゃらない。◆「ぶ」は接尾語。
たっと・ぶ 【尊ぶ・貴ぶ】
「たふとぶ[一]」に同じ。◆「たふとぶ」の促音便。
[一]
たふと・ぶ 【尊ぶ・貴ぶ】
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
尊ぶ。尊重する。「たっとぶ」「たふとむ」とも。
出典新古今集 仮名序
「目を卑しみ、耳をたふとぶるあまり」
[訳] 目(に見える現在)を軽視し、耳(に聞く昔)を尊重するあまり。
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
[一]に同じ。「たっとぶ」「たふとむ」とも。
出典今昔物語集 一二・三一
「禅師(ぜんじ)をたふとぶが故(ゆゑ)に」
[訳] その法師を尊重しているので。
とうとぶ 【尊ぶ・貴ぶ】
⇒たふとぶ
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