学研全訳古語辞典 |
み-を-す・つ 【身を捨つ】
分類連語
①
世間並みの暮らしを捨てる。出家することや、不遇な境遇に身を置くことにいう。
出典蜻蛉日記 中
「みをすてて憂きをも知らぬ旅だにも」
[訳] 出家して浮き世の関心を持たない旅人でさえも。
②
体を投げ出す。ひれ伏す。
出典更級日記 かどで
「みをすてて額(ぬか)をつき」
[訳] ひれ伏してぬかづき。
③
わが身を顧みない。
出典源氏物語 須磨
「みをすててとぶらひ参らむにも」
[訳] わが身を顧みないで、(源氏を)お見舞いにうかがったとしても。
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