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里住みの意味

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さと-ずみ 【里住み】

名詞

内裏(だいり)から退出して自宅に住むこと。▽「内裏(うち)住み」に対していう。


出典源氏物語 桐壺


「心安くさとずみもえし給(たま)はず」


[訳] 気楽に自宅に住むこともおできにならない。


宮仕えなどをしないで、家庭で暮らすこと。


出典更級日記 宮仕へ


「定まりたらむさとずみよりは、をかしき時をも見聞きて」


[訳] 型にはまったような家庭で暮らすことよりは、(宮仕えの方が)趣の深いことをも見聞きして。


(出家または寺ごもりの意思を果たせず)人里に住むこと。俗世間に住むこと。▽「山(やま)住み」に対していう。


出典蜻蛉日記 中


「人に言ひ妨げられて、今までかかるさとずみをして」


[訳] 人に言われ(出家を)さまたげられて、今までこのような俗世間の暮らしをして。








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