学研全訳古語辞典 |
うらら-か・なり 【麗らかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
(日の光が)明るくのどかだ。▽多く、春の日をいう。
出典枕草子 関白殿、二月二十一日に
「日のうららかにさし出(い)でたるほどに起きたれば」
[訳] 日が明るくのどかにさし出したころに起きると。
②
(声が)明るくほがらかだ。
出典源氏物語 胡蝶
「鶯(うぐひす)のうららかなる音(ね)に」
[訳] うぐいすの明るくほがらかな鳴き声に。
③
(心の中に)隠すところがなく、さっぱりしている。
出典徒然草 二三四
「うららかに言ひ聞かせたらんは」
[訳] 隠すところなく言い聞かせたとしたら。
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