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おほすの意味

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学研全訳古語辞典

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おほ・す 【負ほす・課す】

他動詞サ行下二段活用

活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}


背負わせる。


出典古事記 神代


「大穴牟遅神(おほなむぢのかみ)に袋をおほせ」


[訳] 大国主命(おおくにぬしのみこと)に袋を背負わせ。


(責めを)負わせる。(罪を)かぶせる。


出典源氏物語 少女


「罪をおほせ給(たま)ふは」


[訳] 罪をかぶせなさるのは。


名づける。命名する。


出典万葉集 三三九


「酒の名を聖(ひじり)とおほせし」


[訳] 酒の名を聖と名づけた。


(傷・害を)負わせる。


出典徒然草 八七


「あまたして手おほせ」


[訳] 大勢で(男に)傷を負わせ。


(労役・債務・租税などを)課する。負担させる。◆「お(負)はす」の変化した語。



おほ・す 【果す】

補助動詞サ行下二段活用

活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}


〔動詞の連用形に付いて〕…遂げる。…果たす。…終える。


出典平家物語 一・俊寛沙汰鵜川軍


「この事しおほせつるものならば」


[訳] この事をなし遂げたならば。



おほ・す 【生ほす】

他動詞サ行四段活用

活用{さ/し/す/す/せ/せ}


生育させる。伸ばす。生やす。


出典源氏物語 薄雲


「この春よりおほす御髪(ぐし)」


[訳] この春から伸ばしているお髪は。


養育する。


出典讚岐典侍 上


「あやしのきぬの中よりおほし参らせて」


[訳] 産着のうちから養育し申し上げて。



おほ・す 【仰す】

他動詞サ行下二段活用

{語幹〈おほ〉}


言いつける。命じる。


出典枕草子 神のいたう鳴るをりに


「大将おほせて、『おり』とのたまふ」


[訳] 大将が命じて「下りよ」とおっしゃる。


〔「おほせらる」「おほせたまふ」の形全体で〕おっしゃる。▽「言ふ」の尊敬語。


出典大鏡 道長下


「よの人いかがたへんとおほせられけれ」


[訳] 世間の人はどうしてたえられるだろうかと(村上天皇は)おっしゃった。


〔単独で用いられて〕おっしゃる。▽「言ふ」の尊敬語。


出典平家物語 一・鹿谷


「法皇『あれはいかに』とおほせければ」


[訳] 法皇が「いったいどうしたことか」とおっしゃったところ。◇中世以降の用法。








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