古語:

なの意味

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学研全訳古語辞典

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断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の「る」が助動詞「なり」「めり」などの上で撥(はつ)音便化して無表記になり、「な」とだけ書かれたもの。



終助詞

《接続》活用語の未然形に付く。


〔自己の意志・願望〕…たい。…よう。


出典万葉集 一


「菜摘ます児(こ)家聞かな」


[訳] ⇒こもよ…。


〔勧誘〕さあ…ようよ。


出典万葉集 八


「潮(しほ)もかなひぬ今は漕(こ)ぎ出(い)でな」


[訳] ⇒にきたつに…。


〔他に対する願望〕…てほしい。


出典仏足石歌 


「もろもろ救ひ渡し給(たま)はな」


[訳] 多くの人々をお救いになって、浄土へお渡しになってほしい。◆上代語。


語法

主語の人称による判断



-な

接尾語

人を表す語に付いて親愛の意を表す。「兄(せ)な」「真間(まま)の手児(てこ)な(=伝説上の女性)」。◆上代の東国方言と考えられている。



完了の助動詞「ぬ」の未然形。



格助詞

《接続》体言に付く。…に。


出典万葉集 三四四七


「草かげの(=枕詞(まくらことば))安努(あの)なゆかむと墾(は)りし道」


[訳] 安努の地に行こうと思って開墾した道。◆格助詞「に」に相当する。上代の東国方言。



名詞

(一)

【肴】おかず。副食物の総称。


(二)

【菜】食用とする草の総称。


(三)

【魚】魚(さかな)。食用にする魚(うお)。


参考

現代語の「さかな」は「酒(さか)な」から出た語で、本来は酒のつまみの意。



格助詞

《接続》体言に付く。〔連体修飾語を作る〕…の。


出典万葉集 八〇二


「いづくより来(きた)りしものそまなかひにもとなかかりて安眠(やすい)し寝(な)さぬ」


[訳] ⇒うりはめば…。


参考

同義の「つ」よりも固定化しており、「港(水(み)な門(と))」「眼(目(ま)な子)」「源(水(み)な元)」「掌(手(た)な心(ごころ))」など、現在でも複合語中にわずかに残っている。上代語。



副詞

…(する)な。…(してくれる)な。▽すぐ下の動詞の表す動作を禁止する意を表す。


出典万葉集 三〇三二


「君があたり見つつも居(を)らむ生駒山(いこまやま)雲なたなびき雨は降るとも」


[訳] ⇒きみがあたり…。◇上代語。


〔終助詞「そ」と呼応した「な…そ」の形で〕…(し)てくれるな。▽終助詞「な」に比してもの柔らかで、あつらえに近い禁止の意を表す。


出典古今集 春上


「春日野(かすがの)は今日(けふ)はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり」


[訳] ⇒かすがのは…。


語法

下に動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を伴う。


注意

禁止の終助詞「な」(動詞型活用語の終止形に接続)と混同しないこと。


参考

とも、上代から用いられているが、は中古末期以降、「な」が省略され、「そ」のみで禁止を表す用法も見られる。



終助詞

《接続》動詞型活用語の終止形、ただし、ラ変型活用語には連体形に付く。〔強い禁止〕…(する)な。


出典徒然草 一〇九


「あやまちすな。心して降りよ」


[訳] 失敗するな。用心して(木から)降りろ。


参考

「な…そ」より強い禁止の意を表す。



終助詞

《接続》文の言い切りの形、引用の格助詞「と」に付く。


〔詠嘆〕…なあ。…のだなあ。


出典古今集 春下


「花の色は移りにけりな」


[訳] ⇒はなのいろは…。


〔念押し〕…ね。


出典竹取物語 火鼠の皮衣


「かぐや姫に住み給(たま)ふとな」


[訳] (あべの右大臣が)かぐや姫の所に夫として通っていらっしゃるというのだね。



打消の助動詞「ず」の古い未然形。



な 【儺】

名詞

「追儺(ついな)」「鬼遣(おにや)らひ」のこと。


「追儺」のときに追い払われる鬼。



な 【汝】

代名詞

そなた。おまえ。▽対称の人称代名詞。目下の者や親しい者に対して用いる。


出典万葉集 二六六


「淡海(あふみ)の海夕波千鳥なが鳴けば」


[訳] ⇒あふみのうみ…。



な 【名】

名詞

名。名前。名称。


出典野ざらし 俳文・芭蕉


「春なれやなもなき山の薄霞(うすがすみ)―芭蕉」


[訳] さすがにもう春だなあ。名前もない山々にまで薄く霞がかかっている。


虚名。名目。名ばかりで実質を伴わないこと。


出典万葉集 三七一八


「家島はなにこそありけれ海原をあが恋ひ来つる妹もあらなくに」


[訳] 家島とは(家島というからは妻もいるはずなのに)名ばかりだなあ。海原を、私が恋い慕って来た妻もいないのに。


うわさ。評判。名声。名誉。


出典源氏物語 須磨


「いと警策(かうざく)なるなをとりて」


[訳] たいそうすぐれているという評判をとって。


参考

古くは、男が女に名前を尋ねることは求婚を意味し、女が名前を教えることは結婚の承諾を意味した。



な 【無】

形容詞語幹

⇒なし。


出典枕草子 かへる年の


「心もなの事や、と聞く程に」


[訳] なんと誠意のないことよ、と聞くときに。


参考

感動の表現のときに用いられる。用例の「…も…や」も感動を表す句法の一つ。









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