学研全訳古語辞典 |
ち-ご 【児・稚児】
①
乳飲み児。あかご。
出典源氏物語 桐壺
「めづらかなるちごの御かたちなり」
[訳] めったにないほど美しい赤ん坊のお顔立ちである。
②
幼児。
出典枕草子 うつくしきもの
「二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に」
[訳] 二、三歳ぐらいの幼児が、急いではってくる途中で。
③
寺で、出家しない姿のままで勉学や行儀見習いをし、また、雑用に当たったりする少年。
出典宇治拾遺 一・一二
「これも今は昔、比叡(ひえ)の山にちごありけり」
[訳] これも今となっては昔のことだが、比叡山に稚児がいた。
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