学研全訳古語辞典 |
ゑん-りょ 【遠慮】
①
先を見通した深い考え。
出典保元物語 中
「はげたる矢をさしはづす、ゑんりょの程こそ神妙なれ」
[訳] 弓につがえた矢をはずす、先を見通した深い考えは殊勝なことである。
②
他人に対して言動を控え目にすること。気がねすること。
出典くじ罪人 狂言
「ゑんりょなしに言うてみよ」
[訳] 気がねなしに言ってみろ。
③
江戸時代、武士・僧侶(そうりよ)に対する刑罰の一種。軽い謹慎刑で、閉門させるが、潜(くぐ)り戸は引き寄せておくだけでよく、夜間のそこからの出入りは許した。
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