学研全訳古語辞典 |
おし-こ・む 【押し込む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
無理に入り込む。びっしり詰まる。
出典紫式部日記 寛弘五・九・一五
「渡殿(わたどの)の戸口まで、ひまもなくおしこみてゐたれば」
[訳] (女官たちが)渡り廊下の戸口まですきまもなくびっしり詰まって座っていたので。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
無理に入れる。心の中に納めて言葉に出さない。
出典源氏物語 浮舟
「おしこめてもの怨(ゑん)じしたる世の常の人になりてぞおはしける」
[訳] 心の中に納めて言葉に出さないで(夫を)恨んでいる世間の普通の女性のようになっていらっしゃった。
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