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おしなべての意味

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学研全訳古語辞典

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おしなべ-て

副詞

一様に。すべて。みな同じく。


出典徒然草 五〇


「そのころ、おしなべて、二三日、人のわづらふこと侍(はべ)りしをぞ」


[訳] そのころ、一様に、人々が二三日病気にかかることがございましたのを。


〔多く下に助詞「の」を伴って〕普通に。人並みに。


出典源氏物語 桐壺


「初めよりおしなべての上宮仕(うへみやづか)へし給(たま)ふべき際(きは)にはあらざりき」


[訳] (桐壺更衣(きりつぼのこうい)は)初めから普通のおそば勤めをなさるような(低い)身分ではなかった。◆動詞「おしなぶ」の連用形に接続助詞「て」が付いて一語化したもの。



おしなべて…

分類和歌


「おしなべて峰もたひらになりななむ山の端(は)なくは月も入(い)らじを」


出典伊勢物語 八二


[訳] すべて同じに、峰々が平らになってほしいものだ。山の稜線(りようせん)がなければ、月も沈まないだろうよ。


鑑賞

あるとき、狩りのあとの宴会で惟喬親王(これたかしんのう)の退席を引き留めようと在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ「あかなくにまだきも月のかくるるか山の端にげて入れずもあらなむ」〈⇒あかなくに…。〉に対する返歌として、紀有常(きのありつね)が親王に代わって詠んだ歌。「ななむ」は完了の助動詞「ぬ」の未然形+願望を表す終助詞「なむ」。「てしまってほしい」と訳す。








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