学研全訳古語辞典 |
こころ-を-つ・く 【心を付く】
分類連語
①
思いを寄せる。大切に思う。
出典源氏物語 胡蝶
「こころをつくるよすがの、まだなきを」
[訳] (紫の上に)思いを寄せる縁者(=子ども)が、まだできないことを。
②
物思いの心を起こさせる。
出典新古今集 秋上
「おしなべて物を思はぬ人にさへこころをつくる秋の初風」
[訳] すべて同じように物思いをしない人にまで、物思いの心を起こさせる秋の初風よ。
③
気にする。心に留める。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「少しのこころをつけず口惜しきことなり」
[訳] 少しも気にせずにいるのは悔しいことだ。
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