学研全訳古語辞典 |
おもひまはせばをぐるまの…
分類歌謡
「思ひまはせば小車の思ひまはせば小車の僅(わづ)かなりけるうき世かな」
出典閑吟集
[訳] 思いをめぐらせてみると、回らせる小さな車ではないけれど、思いをめぐらせてみると、回らせる小さな車の輪ではないけれど、わずかな間のこのはかない世であったことだ。
鑑賞
世の無常を縁語や掛け詞(ことば)の技巧を用いて軽妙に歌った歌。「思ひまはせば」に「小車」を「まはす」、「僅か」の「わ」に小車の「輪」をかける。また、「小車」の「小」に「僅か」を関連させる。
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