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げにやげにの意味

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学研全訳古語辞典

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げにやげに…

分類和歌


「げにやげに冬の夜ならぬ槙(まき)の戸も遅くあくるはわびしかりけり」


出典蜻蛉日記 藤原兼家(ふぢはらのかねいへ)


[訳] なるほど本当に、冬の長い夜が明けるのを待つのはつらいものだが、冬の夜でもない槙の板戸がなかなか開かないのもつらいものだよ。


鑑賞

夫の兼家が「町の小路の女」のもとに通いだしたのを怒って、右大将道綱母(うだいしようみちつなのはは)は、ある晩訪ねてきた兼家を門の中に入れなかった。そして朝、「嘆きつつ独り寝(ぬ)る夜(よ)の明くる間(ま)はいかに久しきものとかは知る」〈⇒なげきつつ…。〉と詠んだのに対して、兼家が応えた歌。「げにやげに」と相手の言い分に同意し、「あなたのつらさがよくわかった」と、理解を見せてはいるが、冗談めかした余裕たっぷりの態度である。「あくる」は「夜が明ける」と「戸が開く」をかけている。『大鏡』兼家伝にも載せられているが、第五句が「苦しかりけり」となっている。








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