学研全訳古語辞典 |
こころにも…
分類和歌
出典百人一首
「心にもあらで憂(う)き世にながらへば恋しかるべき夜半(よは)の月かな」
出典後拾遺集 雑一・三条院(さんでうゐん)
[訳] 自分の本心に反して、つらいことの多いこの世に生き長らえているならば、(そのときは)きっと恋しく思い出されるにちがいない、(宮中で眺(なが)める)この美しい夜中の月であることよ。
鑑賞
眼病に悩み、時の権力者である藤原道長(ふじわらのみちなが)から退位を迫られ、在位五年で退位された悲劇を思い浮かべて詠(よ)まれた歌。
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