学研全訳古語辞典 |
こころ-よ・し
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
(一)
【快し】
①
気持ちがよい。楽しい。快い。
出典徒然草 二一五
「こころよく数献(すこん)に及びて、興に入られ侍(はべ)りき」
[訳] 気持ちよく何杯か杯を重ねるに至って、いいご機嫌になられました。[反対語] 心疾(やま)し。
②
(病気が治って)気分がよい。
(二)
【心良し】気立てがよい。
出典大和物語 一四一
「本(もと)の妻(め)いとこころよき人なれば」
[訳] 本妻はたいそう気立てのよい人だったので。[反対語] 心悪(あ)し。
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