古語:

こころからの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    

Weblio 辞書 > 古語辞典 > 学研全訳古語辞典 > こころからの解説 


学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

こころから…

分類和歌


「心から常世(とこよ)を捨てて鳴く雁(かり)を雲のよそにも思ひけるかな」


出典源氏物語 須磨


[訳] 自分から故郷の常世(仙郷=仙人の住む所)を捨てて旅の空に鳴く雁を、今までは他人事だと思っていたことでした(都を後にした今の私には、ひどく感慨深く聞こえます)。


鑑賞

須磨(すま)に退去し秋を迎えた源氏が、初雁の音を聞いて望郷の念を歌に詠んだのに対して、付き添ってきた、民部大輔(みんぶのたいふ)惟光(これみつ)が詠んだ歌。自分を雁に重ね合わせている。渡り鳥の「雁」は、この世ならぬ常世から、飛来すると思われていた。



こころから…

分類俳句


「心から信濃(しなの)の雪に降られけり」


出典文化句帖 俳諧・一茶(いつさ)


[訳] はるばるやって来た故郷だが、人々に冷たくされ、今去ろうとしている。折からの雪に降られて、心の底まで冷え切ってしまったことだ。


鑑賞

遺産相続の相談で帰郷した折のもの。相談は成功しなかった。季語は「雪」で、季は冬。



こころ-から 【心から】

分類連語


自分の心から起こって。


出典枕草子 御前にて人々とも


「こころから思ひ乱るる事ありて」


[訳] 自分の心から起こって煩悶(はんもん)することがあって。◆「から」は格助詞。








こころからのページへのリンク
「こころから」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

こころからのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳




こころからのページの著作権
古語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2024 Printed in Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS