学研全訳古語辞典 |
さし-つ・く 【差し付く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
押し当てる。突きつける。
出典枕草子 方弘は、いみじう人に
「紙燭(しそく)さしつけ焼き」
[訳] 紙燭(=室内用の照明具の一つ)を押し当て焼き。◆「さし」は接頭語。
さし-つ・く 【差し着く】
活用{か/き/く/く/け/け}
(船が岸に)着く。
出典源氏物語 浮舟
「かの岸にさしつきており給(たま)ふに」
[訳] 対岸に(船が)着いてお下りなさるときに。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
(船を岸に)着ける。
出典源氏物語 澪標
「岸にさしつくる程見れば」
[訳] 岸に(船を)着けるときに見ると。
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