学研全訳古語辞典 |
たち-い・る 【立ち入る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
中へ入(はい)る。入り込む。
出典徒然草 二三五
「道行き人みだりにたちいり」
[訳] (主(ぬし)のいない所には)通行人がむやみに入り込み。
②
出入りする。
出典平家物語 二・西光被斬
「故中御門(なかのみかど)の藤中納言(とうぢゆうなごん)家成の卿(きやう)の辺にたちいり給(たま)ひしをば」
[訳] 亡き中御門の藤中納言家成卿のまわりに出入りなさっていたのを。
③
立ち寄る。
出典徒然草 二一六
「足利(あしかが)左馬の入道のもとへ、…たちいられたりけるに」
[訳] 足利左馬の入道のもとへ、…立ち寄られたときに。◆「たち」は接頭語。
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