学研全訳古語辞典 |
たたは・し
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
満ち足りている。完全無欠である。
出典万葉集 三三二四
「十五月(もちつき)のたたはしけむと」
[訳] 満月のように完全無欠であろうと。◇「たたはしけ」は上代の未然形。
②
いかめしく、おごそかである。威厳がある。
出典土佐日記 一二・二三
「これぞ、たたはしきやうにて、馬(むま)のはなむけしたる」
[訳] この人はいかめしくおごそかなようすで、餞別(せんべつ)をくれた。
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