学研全訳古語辞典 |
まがまが-・し 【禍禍し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
不吉だ。縁起が悪い。
出典枕草子 にくきもの
「犬のもろ声にながながと鳴きあげたる、まがまがしくさへにくし」
[訳] 犬が声を合わせて長々と声を高く上げてほえるているのは、不吉な感じまでもしていやだ。
②
いまいましい。憎らしい。
出典宇治拾遺 二・七
「おのれはまがまがしかりける心持ちたる者かな」
[訳] おまえは憎らしい心を持っている者だな。
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