学研全訳古語辞典 |
み-な・る 【水馴る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
水に浸りなれる。水に親しむ。
出典古今集 恋五
「音羽川(おとはがは)渡るとなしにみなれそめけむ」
[訳] どうして(私は)音羽川を渡ることもないのに、水に浸りなれ始めてしまったのだろう(=あの人と深くは交際できないのに、なじみ始めてしまったのだろう)。
参考
和歌では「見馴(みな)る」とかけて用いることが多い。
み-な・る 【見馴る・見慣る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
見なれる。見てなじむ。慣れ親しむ。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「明け暮れ、みなれたるかぐや姫をやりては」
[訳] 明けても暮れても慣れ親しんでいるかぐや姫を手放しては。
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