学研全訳古語辞典 |
も-や
分類連語
…まあ。…よ。▽感動・詠嘆を表す。
出典万葉集 九五
「我はもや安見児(やすみこ)得(え)たり皆人(みなひと)の得がてにすとふ安見児得たり」
[訳] ⇒われはもや…。◆上代語。
なりたち
詠嘆の終助詞「も」+詠嘆の間投助詞「や」
も-や
分類連語
…も…か。…かもしれない。▽軽い疑問を表す。
出典徒然草 一四一
「聖教(しやうげう)のこまやかなる理(ことわり)、いとわきまへずもやと思ひしに」
[訳] 仏教の精細な道理は、あまり心得ていないかもしれないと思ったのに。
なりたち
係助詞「も」+疑問の係助詞「や」
も-や 【母屋】
寝殿造りで、「廂(ひさし)」の内側にあって家屋の中心をなす部屋。
注意
「母屋」と書いて「おもや」とも読むが、寝殿造りの場合は「もや」である。
もやのページへのリンク |