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よしなしの意味

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よし-な・し 【由無し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


理由がない。根拠がない。


出典万葉集 三四三〇


「志太(しだ)の浦を朝漕(こ)ぐ船はよしなしに漕ぐらめかもよ」


[訳] 志太の浦を朝漕ぐ船は理由もなしに漕いでいるのだろうか。


方法がない。手段がない。


出典霊異記 上


「しばしば痛み苦しび、癒(い)ゆるによしなし」


[訳] たびたび痛がり、苦しみ、回復するのに方法がない。


つまらない。とりとめがない。くだらない。無意味だ。


出典今昔物語集 二八・四二


「我はものへ行かむずる門出なれば、はかなき疵(きず)も打ちつけられなばよしなし」


[訳] 私は(これから)ある所へ行こうという門出のときなので、ほんの少しの傷も負ってしまったらつまらない。


関係がない。縁がない。


出典枕草子 すさまじきもの


「あらぬよしなき者の名乗りして来たるも」


[訳] (思っていた人とは)別の関係がない者が名乗って来たのも。








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