学研全訳古語辞典 |
よしのやま…
分類和歌
「吉野山やがて出(い)でじと思ふ身を花散りなばと人や待つらむ」
出典新古今集 雑中・西行(さいぎやう)
[訳] 吉野山に分け入ってそのまま山から出まいと思うこの身を、花が散ってしまったら戻って来るだろうと、親しい人は待っているだろうか。
鑑賞
吉野山は、俗世を離れる人が身を隠す地であるとともに、桜の名所でもあった。
吉野山
分類地名
歌枕(うたまくら)。今の奈良県吉野郡吉野町にある山。修験道(しゆげんどう)の本拠である金峰山(きんぷせん)寺がある。桜の名所として知られるが、また、それより古くから雪深い地、隠遁(いんとん)の地としても有名であった。吉野の山。吉野。
よしのやまのページへのリンク |