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られたまふの意味

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学研全訳古語辞典

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られ-・たま・ふ 【られ給ふ】

分類連語


〔上一段・上二段・下一段・下二段・カ変・サ変の各動詞型活用の語の未然形に付いて〕


〔「られ」が受身の意の場合〕…(ら)れなさる。


出典源氏物語 須磨


「それにつけても、世の中にのみめでられたまへば」


[訳] そのことにつけても(源氏は)世間から称賛されなさるばかりなので。


〔「られ」が自発の意の場合〕…自然とお…になる。


出典源氏物語 若菜下


「春秋(はるあき)の行幸(ぎやうがう)になむ、昔思ひ出いでられたまふこともまじりける」


[訳] (出家をした帝(みかど)は)春と秋の行幸の折りに、自然と昔の(出家前の)ことをお思い出しになることも時々はあるのだった。


〔「られ」が可能の意の場合〕…することがおできになる。


出典源氏物語 空蟬


「しばしうち休み給(たま)へど、寝られたまはず」


[訳] 少しの間横になりなさるが、眠ることがおできにならない。


なりたち

受身・尊敬・自発・可能の助動詞「らる」の連用形+尊敬の動詞「給ふ」








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