古語:

ろの意味

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学研全訳古語辞典

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間投助詞

《接続》


は終止した文に付く。


は体言、形容詞の連体形に付く。〔感動〕…よ。


出典万葉集 四四二〇


「草枕(=枕詞(まくらことば))旅の丸寝(まるね)の紐(ひも)絶えばあが手と着けろ」


[訳] 旅先で着物を着たまま寝たときに紐が切れたなら、私の手だと思ってつけてくれよ。〔感動〕…よ。…なあ。▽「ろかも」の形で用いる。


出典万葉集 四七八


「常なりし咲(ゑ)まひ振る舞ひいや日異(ひけ)に変はらふ見れば悲しきろかも」


[訳] いつものことであった笑顔や振る舞いも、日ごとに変わっていくのを見ると、悲しいことだなあ。◆上代語。


参考

を終助詞とする説もある。また、東歌に多いことから、東国方言とも考えられている。現代語の「見せろ」などの命令形語尾の「ろ」はこの「ろ」が残ったものという。を終助詞・接尾語とする説もある。



-ろ

接尾語

〔名詞に付いて〕


強調したり、語調を整えたりする。


出典万葉集 三四一〇


「伊香保(いかほ)ろの岨(そひ)の榛原(はりはら)」


[訳] 伊香保の峰の急斜面の榛原。


親愛の気持ちを添える。◆上代の東国方言。








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