学研全訳古語辞典 |
なか-の-とをか 【中の十日】
分類連語
①
月の中旬の十日間。
出典宇津保物語 吹上下
「八月(はづき)なかのとをかのほどに、院の帝(みかど)花の宴し給(たま)ふ。」
[訳] 八月の中旬のころに、上皇が花の宴を催しなさる。
②
二十日。▽月の中旬の十日目の意を表す。
出典源氏物語 若菜下
「十月(かんなづき)なかのとをかなれば、神の斎垣(いがき)にはふ葛(くず)も色変はりて」
[訳] 十月の二十日なので、神社の垣根にのび広がっている葛も色が変わって。
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