学研全訳古語辞典 |
つか・ふ 【使ふ・遣ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
用いる。役立てる。使う。
出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち
「野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事につかひけり」
[訳] 野山に分け入って、竹を採取しては、いろいろなことに使っていた。
②
召し使う。用をさせる。使う。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「近くつかはるる人々」
[訳] (かぐや姫の)おそば近くに召し使われている人々が。
③
〔多く「心つかふ」の形で〕(心を)働かせる。使う。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「たけき心つかふ人も、よもあらじ」
[訳] 強い心を働かせる人は、まさかありますまい。
④
〔受身の形で〕あやつる。支配する。
出典徒然草 三八
「名利(みやうり)につかはれて、閑(しづ)かなる暇(いとま)なく」
[訳] 名誉欲や利欲に支配されて、心静かなときもなく。
使ふのページへのリンク |