学研全訳古語辞典 |
れい-なら-・ず 【例ならず】
分類連語
①
いつもと違っている。いつものようでない。
出典枕草子 雪のいと高う降りたるを
「雪のいと高う降りたるを、れいならず御格子(みかうし)参りて」
[訳] 雪がずいぶん高く降り積もっているのに、いつもと違って格子をお下ろし申して。
②
(病気や妊娠などのために)体の状態がいつもと違っている。
出典枕草子 胸つぶるるもの
「親などの心地(ここち)悪(あ)しとて、れいならぬ気色(けしき)なる」
[訳] 親が気分が悪いといって、いつもと違っているようすなのは。
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