学研全訳古語辞典 |
しづ-の-をだまき 【倭文の苧環】
分類連語
「倭文(しづ)(=日本固有の織物の一種)」を織るのに用いる「苧環(をだまき)(=紡いだ麻糸を、中がうつろになるように球状に巻いたもの)」。
出典伊勢物語 三二
「いにしへのしづのをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな」
[訳] 古代の倭文の苧環のように、もう一度たぐり寄せて(仲むつまじかった)昔を今に戻す方法があったらなあ。
参考
和歌で、糸を繰り出す意から「繰(く)る」の序詞(じよことば)を、また、「しづ」を「賤(しづ)」の意にかけて「いやし」の序詞を構成する。
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