学研全訳古語辞典 |
そな・ふ 【備ふ・具ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
欠けるところなくそろえる。欠けるところなく身につける。
出典拾遺集 哀傷
「三十(みそぢ)余り二つの姿そなへたる昔の人の踏める跡ぞこれ」
[訳] 三十二相をすべて身にそなえた昔の人、すなわち仏の踏んだ足跡だ、これは。
②
食膳(しよくぜん)や物を調えて神仏や貴人などに差し上げる。
出典平家物語 灌頂・六道之沙汰
「供御(ぐご)をそなふる人もなし」
[訳] (建礼門院への)お食事を差し上げる人もいない。◇ふつう「供ふ」と書く。
備ふのページへのリンク |