学研全訳古語辞典 |
どう-しん 【同心】
①
心を合わせて事に当たること。また、戦闘で味方すること。
出典平家物語 四・競
「そもそも朝敵頼政(よりまさ)法師にどうしんせんとや思ふ」
[訳] いったい朝敵の頼政法師に味方しようと思うか。
②
気持ちや意見が同じであること。また、同意すること。
出典西鶴織留 浮世・西鶴
「親仁(おやぢ)なかなかどうしんせず」
[訳] 父親はなかなか同意しない。
①
鎌倉・室町時代、武家で侍大将などの下に服属した兵卒。のち、騎馬の者を「与力(よりき)」というのに対して、徒歩の者をいう。
②
江戸時代、幕府の所司代・諸奉行などの配下に属し、「与力」の下にあって、雑務や警備などの事に従った下級の役人。
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