学研全訳古語辞典 |
ふ・く 【吹く】
活用{か/き/く/く/け/け}
風が吹く。
活用{か/き/く/く/け/け}
①
息を吹き出す。
出典万葉集 三七九一・題詞
「この燭(そく)の火をふけ」
[訳] このたき火の火を吹きつけよ。
②
勢いよく出す。
出典万葉集 八九二
「かまどには火気(ほけ)ふき立てず」
[訳] ⇒かぜまじり…。
③
(管楽器を)吹き鳴らす。
出典落窪物語 四
「笙(さう)の笛ふかせ給(たま)ふ時」
[訳] 笙(しよう)の笛を吹き鳴らしなさるときに。
④
(鉱石から金属を)溶かし分ける。精錬する。
出典万葉集 三五六〇
「真金(まかね)ふく丹生(にふ)の真朱(まそほ)の」
[訳] 金を精錬する丹生(にゆう)(=地名)の赤土のように。
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