学研全訳古語辞典 |
や-かう 【夜行】
①
「やぎゃう」に同じ。
出典枕草子 左右の衛門の尉を
「やかうし、細殿(ほそどの)などに入り臥(ふ)したる、いと見苦しかし」
[訳] 夜回りし、細殿(の女房の局(つぼね))などに入り込んで寝ているのは、実に見苦しいことだ。
②
夜遊び。
や-ぎゃう 【夜行】
①
夜まわり。夜歩き。「やかう」とも。
出典源氏物語 東屋
「宿直人(とのゐびと)の、怪しき声したる、やぎゃううちして」
[訳] 宿直の人が、怪しい声がしたとき、夜まわりをして。
②
「百鬼夜行(ひやくきやぎやう)」の略。種々の妖怪(ようかい)が列をなして夜歩きすること。
出典栄花物語 初花
「路(みち)の程などに、やぎゃうの夜なども」
[訳] 路の辺りなどに、妖怪が列をなして夜歩きする夜なども。
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