学研全訳古語辞典 |
よそ・る 【寄そる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
自然と引き寄せられる。なびき従う。
出典万葉集 三三〇五
「荒山も人し寄すればよそるとぞ言ふ」
[訳] 荒山でも人が心を傾ければ自然と引き寄せられるという。
②
うち寄せる。
出典万葉集 四三七九
「白波のよそる浜辺に別れなば」
[訳] 白波のうち寄せる浜辺で別れてしまったら。
③
異性との噂(うわさ)を立てられる。
出典万葉集 三四〇八
「我によそりはしなる子らしあやに愛(かな)しも」
[訳] 私との噂を立てられどっちつかずのあの子がむしょうにかわいいものだ。
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