学研全訳古語辞典 |
たずぬ 【尋ぬ・訪ぬ】
⇒たづぬ
たづ・ぬ 【尋ぬ・訪ぬ】
活用{ね/ね/ぬ/ぬる/ぬれ/ねよ}
①
ありかを捜し求める。追い求める。
出典更級日記 竹芝寺
「『…飛ぶやうに逃げける』と申し出(い)でて、この男(をのこ)をたづぬるに」
[訳] 「…飛ぶように逃げた」と申し出たので、この男を捜し求めると。
②
事情を調べて明らかにする。探る。調べる。
出典大鏡 道長下
「『何者の家ぞ』とたづねさせ給(たま)ひければ」
[訳] 「何者の家なのか」と調べさせなさると。
③
訪問する。訪れる。
出典徒然草 一一
「ある山里にたづね入(い)ること侍(はべ)りしに」
[訳] ある山里に人を訪問して入ったことがありましたが。
④
問いただす。質問する。
出典枕草子 大納言殿まゐり給ひて
「『いかでありつる鶏(とり)ぞ』などたづねさせ給(たま)ふに」
[訳] 「どのようにした鶏なのか」など問いたださせなさると。
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