学研全訳古語辞典 |
ひら・む 【平む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
平たくなる。
出典竹取物語 燕の子安貝
「手をささげて探り給(たま)ふに、手にひらめる物さはる時に」
[訳] 手を上に伸ばしてお探りになると、手に平たくなっている物がさわるときに。
②
体を平らに伏せる。ひれ伏す。
出典今昔物語集 二七・三一
「目の上に捧(ささ)げてひらみて階(はし)の下(もと)に寄り来たりて」
[訳] (文挟みを)目の上に捧げてひれ伏して階下に寄ってきて。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
平たくする。平らに伏せる。
出典徒然草 五三
「鼻を押しひらめて顔をさし入れて」
[訳] 鼻を押しつけ平らにして(足鼎(あしがなえ)の中に)顔をさし込んで。
平むのページへのリンク |