学研全訳古語辞典 |
さき-は・ふ 【幸ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
幸福になる。栄える。
出典万葉集 八九四
「そらみつ(=枕詞(まくらことば))倭(やまと)の国は…言霊(ことだま)のさきはふ国と」
[訳] このやまとの国は…ことだまが栄える国と。
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
幸福を与える。栄えさせる。
出典祝詞 平野祭
「茂(いか)し御世(みよ)にさきはへまつるが故(ゆゑ)に」
[訳] 盛んな御世に栄えさせ申し上げているために。
ち-は・ふ 【幸ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
霊力を現して加護する。
出典万葉集 一七五三
「女(め)の神もちはひ給(たま)ひて」
[訳] 女の神も霊力を現して加護しなさって。◆「ち」は霊力の意。
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