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心有りの意味

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学研全訳古語辞典

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こころ-あ・り 【心有り】

分類連語


情けがある。思いやりがある。


出典万葉集 一八


「三輪山(みわやま)をしかも隠すか雲だにもこころあらなも隠さふべしや」


[訳] ⇒みわやまを…。


情趣を解する。風流心がある。


出典後拾遺集 春上


「こころあらむ人に見せばや津の国の難波(なには)わたりの春のけしきを」


[訳] 情趣を解するような人がいたら、その人にぜひみせたい。この摂津(せつつ)の国の難波周辺の春の景色を。


分別がある。道理をわきまえている。


出典徒然草 五九


「少しこころある際(きは)は、皆このあらましにてぞ一期(いちご)は過ぐめる」


[訳] 少々分別がある程度(の人)は、皆この(出家の)計画をするだけで、一生は過ぎてしまうようだ。


裏切る心がある。下心がある。


出典古今集 恋四


「絶えず行く飛鳥(あすか)の川の淀(よど)みなばこころあるとや人の思はむ」


[訳] 絶えず流れて行く飛鳥川の水がよどむならば(=私の通うことがとどこおったら)、裏切る心があるとあなたは思うだろうか。








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