学研全訳古語辞典 |
こころ-う・し 【心憂し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
情けない。つらい。心苦しい。
出典源氏物語 若紫
「罪得(う)ることぞと常に聞こゆるを、こころうく」
[訳] (すずめを捕らえることは)仏罪になることですよ、といつも申し上げているのに、(お聞き入れにならないで)情けなく。
②
不快だ。あってほしくない。
出典大和物語 一四九
「かぎりなく妬(ねた)くこころうしと思ふを、忍ぶるになむありける」
[訳] この上なくいまいましく不快だと思っているのを、じっと我慢しているのであった。
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