学研全訳古語辞典 |
みみ-た・つ 【耳立つ】
活用{た/ち/つ/つ/て/て}
聞いて、心に留まる。聞いて、注意が向く。
出典源氏物語 帚木
「下(しも)の階(きざみ)といふ際(きは)になれば、殊にみみたたずかし」
[訳] (女も)下層階級という身分になると、格別に注意が向かないよ。
活用{て/て/つ/つる/つれ/てよ}
注意して聞く。きき耳をたてる。
出典枕草子 世の中になほいと心憂きものは
「親などのかなしうする子は目立てみみたてられて」
[訳] 親などがかわいがっている子は注目され、きき耳をたてられて。
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